むうの実践録vol.3

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どうも、むうです!
いつも僕の投稿をご覧いただきありがとうございます!

前回は「体育指導の設計」というテーマで、体育指導について以下のような記事を書きました!
まだご覧になられていない方は、ぜひご一読ください(^^♪

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むうの実践録vol.2
どうも、むうです!いつも僕の投稿をご覧いただきありがとうございます!前回は「学級・学校の荒れ」というテーマで、学級経営について以下のような記事を書きました!まだ読んでいないという方は、ぜひご一読ください(^^)⇩ ⇩ ⇩さて、今回のテーマは…

さて、今回のテーマは「子どもの学習習慣」についてです!

「うちの子、なかなか勉強しないんですよね…」
「宿題してる姿を見ないのが心配で…」
「テストの点数が最近気になって…」

塾やオンラインで、親御さんからこうした相談を何度も受けてきました。

そんなとき、僕がまず考えるのは、どうすれば勉強する習慣を身につけさせられるか、ということではありません。

なぜ、この子は学習習慣が身についていないのだろう?

ということです。

学習習慣が身についている子どもは99%伸びます。

僕はそれくらい、学習習慣の力を信じていますし、ここが身についていない子どもが伸びた事例を知らないからです。

だからこそ、いきなり「学習習慣をみにつけよう!」と言いたいところですが、まずはその習慣が身につかない原因を探る必要があると思っています。

例えば、毎日決まった時間に机に向かわせる。宿題をする時間を決める。ご褒美を用意する。

こうした方法も、一つの手段ではあります。

しかし、そもそも子どもが勉強に向かえる状態になっていなければ、どれだけ方法を工夫しても長続きしません。

僕が学習習慣を考えるときに注目しているのは、次の5つです。

  1. 睡眠時間
  2. 子どもの自由時間
  3. 家庭環境(特に整理整頓)
  4. 親子の会話
  5. 子どもの経験値

今回は、この5つについてお伝えしていきたいと思います。

① 睡眠時間|頭が働く状態をつくる

まず見直してほしいのが、睡眠時間です。

当たり前のことですが、寝不足の状態では頭が十分に働きません。

集中力、注意力、記憶、感情のコントロール。

こうした学習に欠かせない働きは、睡眠と深く関係しています。

米国睡眠医学会(AASM)が示している推奨睡眠時間は、次のとおりです。

  • 3〜5歳:10〜13時間
  • 6〜12歳:9〜12時間
  • 13〜18歳:8〜10時間

つまり、小学生であれば、基本的には毎日9〜12時間の睡眠が推奨されています。

もちろん個人差はありますが、小学生に8時間程度の睡眠で十分だと考えるのは早計です。

実際、睡眠と認知機能の関係については、科学的な研究も積み重ねられています。

2012年に発表されたメタ分析では、5〜12歳の子ども35,936人、86研究を対象に、睡眠と認知機能の関係が検討されました。

その結果、睡眠時間と認知パフォーマンスには統計的に有意な正の関連が確認されています。

決して睡眠時間だけで学力が決まるわけではありませんが、十分な睡眠を確保することが、学習に向かうための必要なことだということは確かです。

また、睡眠は身体の成長にも関わっています。

子どもの成長に欠かせない成長ホルモンは、睡眠中、特に深い睡眠と関連して分泌されることが知られています。

身体の成長だけでなく、組織の修復や身体機能の維持にも関係しています。

子どもは、寝ている間にも成長しているんです。

「勉強する時間がないから、寝る時間を削る」

これは本末転倒です。

勉強時間を増やすことよりも、まずは頭と身体が十分に休める時間をつくること。

これがなければ始まりません。

ですので、学習習慣を身に付けさせたいと思うなら、睡眠時間を確保するところから始めてほしいと思います。

② 子どもの自由時間|何もしない時間にも意味がある

現代の子どもたちは、とにかく忙しいです。

学校が終われば習い事。
毎日、何かしら予定が入っている子どもも少なくありません。

もちろん、習い事やスポーツに取り組むこと自体は悪いことではありません。

ただ、僕が気になっているのは、子どもが自分の意思で自由に使える時間がどれだけあるのか、ということです。

さらに、空いた時間にはスマホ、動画、YouTube、テレビ、ゲーム。

常に何かしらの情報に触れている子どももいます。

次々と情報が入ってくる生活では、自分で考えたり、想像したり、何かをじっくり楽しんだりする時間が少なくなってしまいます。

僕は、子どもには何もしない時間も必要不可欠だと思っています。

例えば、

  • 自分で遊びを考える
  • 何となく外を歩いてみる
  • 自然の中で生き物を探す
  • 好きなことに没頭する
  • ぼーっと過ごす

こうした時間です。

大人から見れば、何の生産性もない時間に思えるかもしれませんが、子どもにとっては、自分で考え、選び、試す時間でもあります。

大人が用意した課題をこなすだけではなく、『自分でやりたいことを見つける』という経験は、学習における主体性にもつながっていくと考えています。

自由遊びについては、子どもの想像力や社会性、知的な発達との相関性があるということがわかっており、大人が決める遊びと子ども自身が決める自由遊びの両方が大切だとされています。

もちろん、自由時間があれば必ず学力が伸びるという話ではありません。

ただ、予定で埋め尽くすことが子どもの成長にとって最善とは限らないのです。

子どもが自分で時間を使える余白を、家庭の中につくってほしいと思います。

③ 家庭環境|整理整頓が学習への入り口をつくる

次に考えてほしいのが、家庭環境(特に整理整頓)です。

勉強する場所に、ものがあふれているなんてことはないでしょうか?

机の上に遊び道具があったり読みかけの本があったり、ゲーム機が置いていたり。プリントや文房具が転がっていたりしていませんか?

こうした環境では、勉強を始めようとしても、自然と周囲のものに目が向いてしまいます。

人間は、視覚から入ってくる情報を常に処理しています。

そのため、目に入る情報が多ければ、注意を向ける対象を選ぶ必要も増えていきます。

2014年に発表された幼稚園児を対象にした研究では、教室の壁面装飾が学習に大きな影響をあたえるということがわかりました。

壁面装飾が多い環境では、装飾が少ない環境に比べて、子どもたちは視覚的なものに注意を奪われ、授業中に課題から離れる時間が長くなり、学習成果も小さくなったとのことです。

もちろん、これは家庭の学習机を対象にした実験ではありません。

しかし、学習に関係のない視覚情報が注意を妨げる可能性を示す研究です。

また、家庭内の混乱や整理されていない環境と、子どもの実行機能との関係を調べたメタ分析もあります。

2021年の研究では、35研究、16,480人の子どもを対象に分析が行われ、家庭内の混乱と子どもの実行機能には負の関連が確認されています。
※実行機能とは、目標に向かって行動を調整したり、注意を切り替えたり、衝動を抑えたりする働きです。

ただし、家庭の散らかりだけが原因だと断定できるわけではなく、生活の不安定さなども含めた家庭内の混乱が関係しています。

だからこそ、まずは家庭の整理整頓を大切にしてほしいと思っています。

勉強を始めるときに…

まず机の上を片づけるところから始める。
教科書やノートを探すところから始める。
周囲がものがあって机にたどり着けない。

これでは、学習に向かうまでのハードルが高くなってしまいます。

必要なものがすぐに取り出せる。机に向かえばすぐに勉強を始められる環境をつくってあげてほしいんです。

整理整頓は、見た目をきれいにするためだけのものではありません。

子どもが学習に向かいやすい環境を整えることでもあるのです。

④ 親子の会話|安心感が自主性を育てる

僕が特に大切にしているのが、『親子の会話』です。

子どもは、安心できる環境があってこそ自分の力を発揮しやすくなります。

自分のことを

見てくれている。
話を聞いてくれる。
困ったときには頼れる。

こうした親子の関係性は、子どもの安心感を支える大切な土台になります。

反対に、家庭の中で常に叱られていたり、結果ばかりを求められていたり、親の期待に応えなければ認めてもらえなかったりすると、子どもは安心して自分の力を伸ばすことが難しくなります。

ここで考えてほしいのが、「なぜ勉強するのか」ということです。

本来、勉強というのは自分自身を成長させるためにするものです。

ところが、親の期待に応えるため、親を安心させるために勉強するようになってしまうことがあります。

もちろん、誰かのために頑張ることが悪いわけではありませんが、それだけになってしまうと、親の目が届かないところでは頑張れなくなる可能性があります。

「勉強しなさいと言われるから勉強する」
「怒られたくないから勉強する」
「親が喜ぶから勉強する」

こうした動機だけでは、いつまでも自分の学びとして定着しにくいのではないでしょうか。

目指したいのは、

「自分がもっとできるようになりたい」
「これを知りたい」
「自分のために頑張りたい」

そうした『自分をもっと高めたい』という気持ちです。

そのためには、子どもの気持ちを受け止め、話を聞き、安心して過ごせる関係をつくることが大切です。

親子の会話の中で、常に勉強を意識させる必要はまったくありません。

今日あったことや面白かったこと、つらかったこと、ドキドキしたことなど、何気ない日常的な会話が大切です。

2024年に発表された親子の愛着と学業適応に関するメタ分析では、45研究、53,619人のデータが分析されました。

親子の愛着の安定性は、学業成績だけでなく、学習意欲や学習への取り組みとも正の関連が確認されています。

また、自己決定理論に基づく研究でも、自分で選び、自分の意思で取り組める環境が、学習への主体的な動機づけと関係することが示されています。

親子の会話だけで学習意欲が決まるわけではありませんが、子どもが安心して自分の意思を表現できる家庭環境は、学習の土台になると僕は考えています。

勉強させる前に、まずは子どもの話を聞いてみてください。

⑤ 子どもの経験値|経験は子ども自身の興味から始まる

そして、最後は子どもの経験値です。

子どもには、さまざまな経験をさせてあげたい。

これは多くの親御さんが考えていることだと思います。

旅行に行ったり、自然に触れたり、スポーツをしたり、芸術に触れたりと、いろいろな場所にお出かけする経験は子どもの世界を広げてくれます。

ただ、僕が大切にしたいのは、経験の数だけではありません。

その経験が、子ども自身の意思から始まっているかどうかということです。

実は、僕は以前、子どもをよく釣りに連れて行っていました。

釣りは楽しいし、自然にも触れられるし、魚を観察することもできるし、子どもにとっても良い経験になると思っていました。

でも、今ふり返ると、あれは僕が釣りをしたかったから連れて行っていた部分が大きかったと思います。

今も誘えば一緒に行ってくれますが、子ども自身から「釣りに行きたい」と言い出すことは、ほとんどありません。

僕が用意した経験ではあっても、子ども自身の興味として根づいたわけではないということがよくわかる事例です。

だからこそ、今は子どもが「これをやってみたい」と言ったときに、その気持ちを大切にしたいと思っています。

「面白そうやな。やってみたらいいやん。」

そんなふうに、子どもからの発信を真正面から受け止める。

何でもすぐに実現できるわけではなく、家庭の事情や時間、お金の制約もあります。

それでも、子どもの興味を否定せず、できる範囲で実現する方法を一緒に考えることはできます。

経験は、大人が与えるものだけではありません。

子ども自身が興味を持ち、自分から関わり、試行錯誤することで、より深い経験になっていきます。

そして、その経験は学習にもつながっていきます。

例えば、虫を捕まえた経験が理科の学習につながったり、買い物をした経験が算数につながったり、旅行先で見た景色が社会科の学習につながったりします。

教科書に記載れていることが、実際の経験と結びついていきます。

こうした経験の蓄積が、学んだことを理解するための土台になっていくんです。

だからこそ、経験を増やすことだけを目的にするのではなく、子どもの「やってみたい」を大切にしてほしいと思います。

学校や塾だけでは、つくれないものがある

ここまで、5つの視点について考えてきました。

睡眠時間。
自由時間。
家庭環境。
親子の会話。
子どもの経験値。

この中には、学校や塾でも支援できることがあります。

しかし、家庭で過ごす日常の時間や、親子の関係性、子ども自身が興味を持って取り組む経験まで、学校や塾が代わることはできません。

僕は塾でも、学習習慣について相談を受けたときには、こうした家庭環境の話をしています。

「学習習慣を身につけさせてください」と言われたとしても、その前に見直してほしいことがあるからです。

これは、家庭に責任を押しつける話ではありませんが、学校には学校の役割がありますし、塾には塾の役割があります、

そして家庭にも、家庭にしかできない役割があります。

だからこそ、学校と塾が同じ方向を向いて、親御さんにも必要なことを伝えていくことが大切だと思っています。

子どもを伸ばすために、学校も塾も家庭も、それぞれができることに取り組む。

そのためには、まず大人が自分たちの関わり方を見直すことも必要です。

まとめ|子どもを変える前に、環境を見直す

学習習慣が身についていない子どもに対して、すぐに勉強時間を増やそうとする必要はありません。

まずは、次の5つを振り返ってみてください。

  1. 睡眠時間:十分に眠れているか?
  2. 自由時間:自分で考え、自由に過ごせる時間があるか?
  3. 家庭環境:勉強に取りかかりやすい環境になっているか?
  4. 親子の会話:子どもの話を聞き、安心できる関係を築けているか?
  5. 経験値:子ども自身の興味や「やってみたい」を大切にできているか?

学習習慣は、単に勉強する時間を決めれば身につくものではありません。

子どもが学習に向かえる状態をつくること。

その状態を支えるのが、日々の生活であり、家庭環境であり、親子の関係性です。

そして、子ども自身の経験です。

子どもに「もっと頑張りなさい」と求める前に、大人にできることはないでしょうか。

子どもを変えようとする前に、子どもを取り巻く環境を見直す。

学習習慣づくりは、そこから始まると僕は考えています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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